
今回は新発売のSamsungのハイエンドスマホ「Galaxy Note 10+」のカメラ性能を他機種と比較した記事です。
Galaxy Note 10+で撮影した写真と、同じくAndroidのハイエンドモデルHuawei P30 Proで撮影した写真をシーンごとに比較していきます。
どちらも2019年のAndroidハイエンドモデルなので、どちらを購入しようか迷っている方向けの記事です。
今回の記事は「SuperSaf」の「Galaxy Note 10 Plus vs Huawei P30 Pro Camera Test Comparison」を翻訳・編集した記事になります。
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目次
スペック
新発売のGalaxy Note 10+のカメラスペックはこちらです。
Galaxy Note 10+
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背面カメラ
- 超広角レンズ:16MP,F値2.2
- 標準レンズ:12MP,F値1.5/2.4
- 望遠レンズ:12MP,F値F2.1
- 10MPF値2.2
前面カメラ
P30 Pro
- 標準レンズ:40MP,f値1.6 OIS
- 超広角カメラ: 20MP,焦点距離16mm,f値2.2
- 望遠カメラ:80MP,f値3.4, 焦点距離125mm ,光学5倍ズーム
- (背面カメラ)赤外線による物体の焦点距離ToFセンサー
- 32MP,F値2.0
各スマホのカメラのスペック(F値など)の詳細と比較は以下の記事からご確認ください。
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Samsung Galaxy Note 10+ vs Huawei P30 Pro vs iPhone Xs Max。どのカメラが優れているか写真撮影で比べてみた。【 海外レビュー】
またカラーサイエンスも2機種とも違うため、撮影された写真の色の処理はだいぶ異なります。
以下の比較素材は両方とも公平にするためにオートマティック処理(ソフトウェアプロセス)によるものだけです。
フロントカメラ ビデオ

1080p 4K
Huawei P30 Proはフロントカメラは4K撮影できませんが、Galaxy Note 10+では4K撮影が可能です。
1080p
スタビライザー検証
歩いて
走って
GIFでは伝わりませんが、動画ではGalaxy Note 10+のほうが動画の質・スタビライザーともによく見えます。

Live Focus Video
Galaxy Note 10+の新しい特徴としてLive Focus Videoがあります。
これは背景をぼかしたり、フィルターをかけることで、人物や対象を強調してくれます。
フィルターの種類は背景ボケ・モノクロ・ディストーションです。
背面カメラ ビデオ
4K 30fps
ズーム
Galaxy Note 10+は2倍ズーム、Huawei P30 Proは5倍ズーム、10倍ズームです。

スタビライザー検証
超広角でもスタビライザー検証
1080p
GIFではわかりづらいですが、Galaxy Note 10+のほうが4K/1080p両方とも明るくブレが少ないです。
特に1080pではGalaxy Note 10+のスタビライザーは効きまくってます。
ズームイン・マイク
Galaxy Note 10+の新しい特徴にズームイン・マイクがあります。
これはズームインした先の対象の音を聞き取る機能です。
動画で音質をご確認ください。
GIFは両方とも5倍ズームしたものです。
ポートレートビデオ
両方ともポートレートビデオがあり、対象を強調することができます。
ボケ
これはGalaxy Note 10+は人物にもよりボケがかかってしまっています。
正直に言えばどちらも人物の輪郭にまでボケがかかっていますが、Huawei P30 Proのほうがまだマシに見えます。
モノクロ
こちらもGalaxy Note 10+のほうは処理が甘いです。
Huaweiのほうがしっかりと輪郭を認識できています。
AFの速さ
Huawei P30 Pro

Galaxy Note 10+

スーパースローモーション
日中での撮影 その①
両方ともとても素晴らしい写りです。
Note 10+のほうが少しカラフルで色づきがいいです。
これは人により好き嫌いが分かれます。
Galaxy Note 10+はダイナミックレンジをよく捉えられており、木を見ればそれは明らかです。
ズーム
P30 Proは光学5倍ズーム、ハイブリッド10倍のズームができることで有名です。
左:P30 Pro ズーム5倍、右:Note 10+ ズーム2倍
左:P30 Pro ズーム10倍、右:Note 10+ ズーム10倍
同じ10倍でもP30 Proはハイブリッドズームにより、より鮮明な写真を撮影することができます。
超広角
両方ともとてもグレートな写真が出来上がっています。

こちらも木を見れば、Note 10+のほいがダイナミックレンジが優れているのがよくわかります。
ズーム比較
より詳しくズームについて検証してみました。
下の写真が比較元になります。
光学ズーム
下の写真が各最大の光学ズームで撮影できる写真の比較になります。
P30 Proのほうがとても対象に近づくことができます。
Note 10+のほうがダイナミックレンジはいいように見えます。
デジタル5倍ズーム
Note 10+のほうがダイナミックレンジはいいですが、P30 Proのほうが光学ズームのため、より詳細を捉えています。
10倍ズーム
Note 10+はデジタルズームのため、P30 Pro(10倍ハイブリッドズーム)に比べると詳細では負けますが、ダイナミックレンジはかろうじていいように見えます。
日中での撮影 その②
次は少しトリッキーな光の状況での撮影になります。
撮影者は木の下で、背景はとても光の当たりがよく、手前はとても暗いシーンでの撮影状況です。
Note 10+のほうが、好き嫌いが分かれますが、少しカラフルで色づきがいいです。
そして明らかにNote 10+のほうがダイナミックレンジが優れています。
P30 Proに比べると、しっかりと前面の詳細も残っていながらも雲もしっかりと捉えられています。
P30 Proは雲が白飛びしています。
超広角

影の調整も雲の調整もよくできています。

加えてNote 10+のほうがP30 Proに比べ、より広く撮影できるのもいいところです。
マクロ撮影
P30 Proのほうが背景のボケが強いです。
これはNote 10+がフォーカスを合わせるために、F値1.5のとても狭い範囲ではなく、F値2.4にしているからだと思われます。
この比較は最終的には個人の好みによります。

P30 Proは少し黄色がかってる。
ポートレート
ポートレートモードで、ボケの処理を判断するセンサーは両方ともよく機能しています。
腕と服の間の小さいスペースもしっかりと処理がされていて素晴らしいです。
ただ色はNote 10+のほうが断然いいです。
P30 Proは黄色がかっています。
ズームでも
Note 10+はズームでもポートレートモードが使用できます。
その場合だいたい50mm(ポートレートモードのスタンダード画角)と同じぐらいの画角になります。
この写真ではNote 10+のほうがP30 Proに比べて、出来が断然いいです。
ボケの処理はどちらもいいですが、Note 10+のほうがよりシャープで詳細が捉えられています。
P30 Proは少しだけ、シャープさがなくなってきています。

全体
標準レンズでの別のポートレート写真です。
両方ともボケの処理はいいです。

この比較のテーマは「色」です。
P30 Proは黄色と緑寄りになりすぎています。
ズーム
そしてもう一度、Note 10+のほうがP30 Proに比べ、よりシャープで詳細が捉えられています。
50mmの画角でポートレートが撮影できるのでNote 10+がいい感じですね。
暗いシーンでの撮影 その①
この比較検証は興味深いものになりました。
どちらもオート撮影だけで、ナイトモードは使用しておりません。

P30 Proのほうが、雲などからも詳細がよく確認できます。
これはP30 Proのカラーセンサーとイメージセンサーが大きいことが影響していると考えられます。
ナイトモード
両方ともナイトモードで撮影しています。
Note 10+の写真の方は、オートでの撮影に比べてずっといい感じに見えます。
Galaxy S10では発売されてすぐはナイトモードは使えませんでしたが、Note 10+では発売されてすぐこのナイトモードが使えるようになっています。

Note 10+の写真にはそれでもまだP30 Proに比べると雲などにノイズがあります。
暗いシーンでの撮影 その②
下の写真はオート撮影によるものです。
P30 Proのほうが少し明るいですが、またしても黄色がかっています。
地面を見れば、黄色よりなのがわかります。
ナイトモード
Note 10+の写真はここでも、オートでの撮影に比べるとずっと良いです。
しかしさっきと同じように雲にノイズがちらついており、P30 Proのほうがずっと鮮明に撮れているように見えるため、この写真ではP30 Proのほうが総合ではタイプです。
暗い室内での撮影
室内でのとても暗い撮影でしたが、P30 Proのほうが断然明るい写真に仕上がっています。
これはP30 Proのイメージセンサーが大きいからですね。
ナイトモード
ナイトモードを使えばNote 10+も劇的に改善されます。
それでもP30 Proのほうがシャープで詳細がはっきりとしているので、P30 Proの勝ちです。
Huaweiはナイトモードのように暗い場面での撮影にとても強いです。
セルフィー
日中 その①

P30 Proは明らからに黄色がかってる・・・。
それを除けば両方とも一般的に見てもいい仕上がりです。
P30 Proのほうが少しシャープに見えます。
ポートレートモード

Note 10+のほうがボケの処理もいい。
P30 Proは耳を見ればわかりますが、ボケの処理を施してしまっています。
さらに背景も、通常の撮影に比べると少し白飛びしています。
Note 10+ではP30 Proではできないようなボケをどこまで適用するかなどの調整が撮影後にできます。
日中 その②
ここではP30 Proは黄色がかっておらず、青寄りの処理がされており、良い感じです。
ポートレートモード
ここでもP30 Proは耳にボケの処理をしています。
同じように背景も白飛び気味です。
完全に白飛びしているわけではありませんが、とても明るく通常に比べるとダイナミックレンジはあまりよくないように見えます。
Note 10+のほうが総合的にいい写真です。
暗いシーンで
最後に暗いシーンでのセルフィーを試してみました。
完全に暗いところで撮影しました。
センサーがどれぐらい光を引き出せるかを試したかったのです。
両方ともいい写真とは言えません。
Note 10+が少し明るいです。
フラッシュ
フラッシュを使うとP30 Proのほうがタイプです。
シャープで、顔の色もよく調整されています。
まとめ
Note 10+はGalaxy S10+ととても似たカメラ性能です。
ハードウェア的にもソフトウェア的にも似ており、検証中もその近似性をよく見つけました。
Huawei P30 Proは、まずズームの面でGalaxy Note 10+に優っています。
光学5倍ズームにハイブリッド10倍ズームで詳細がはっきりと捉えられます。
そしてナイトモードでもNote 10+に優っています。
イメージセンサーの大きさとカラーサイエンスがナイトモードでは良い方向に働いています。
またポートレートビデオモードでもNote 10+に優っている面がありました。
通常のポートレートビデオモードはどちらも正直まだまだという感じはありますが、モノクロのフィルターに関してはP30 ProがNote 10+に優っています。
とはいえ、上記3点以外のほとんどのシーンではGalaxy Note 10+のカメラのほうがHuawei P30 Proよりもだいぶよかったです。
Huawei P30 Proに比べ、ダイナミックレンジはよく、色の強調も個人的には気にならない程度ですし、超広角の面でもより広く撮影できる分、Galaxy Note 10+のほうが好みです。
ビデオ撮影にいたっては、総合的にGalaxy Note 10+のほうがよかったです。
スタビライザーもオーディオも優れています。
オーディオは特に風が吹いている時に、Galaxy Note 10+は風のノイズをキャンセリングしていたのに対してHuawei P30 Proは音によるノイズがひどかったです。
さらにズームマイクという新機能もしっかりと機能しており、音質もいいです。
Galaxy Note 10+ではHDR10+に4K 60fpsでの撮影が可能なのもポイントです。
セルフィーも暗い場面以外ではGalaxy Note 10+のほうがいい感じです。
ビデオもフロントカメラでも4Kでのビデオ撮影が可能です。
以上の点からカメラに関して言えば総合的にGalaxy Note 10+のほうがHuawei P30 Proよりも優れていると結論付けました。
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