
年末に会社からリモートワークの補助金が出たのでノイズキャンセリング付きのワイヤレスヘッドホンを速攻購入しました笑
ノイキャン × ワイヤレスヘッドホンの組み合わせで最強と言えばご存知SONYの「WH-1000XM4」しかありません。

Apple信者としては昨年末発売のAirPods MAXが気になるところですが、やはり価格の高さや1世代目のヘッドホンへの不安、ケースがないなど、そこまで魅力的に映らなかったというのが正直なところです。
300ドル以下ならエコシステムのこともあり、まだ考えたのですが、550ドルは高杉ぃ!
もともとWH-1000XM3の購入を検討していましたが、昨年9月に発売が発表されたため、アルゼンチンにあるオフィシャルストアで割引が来るのを辛抱強く待っていました笑
12月30日に割引のお知らせが来て即飛びつき、ようやく購入できました。
アルゼンチンでは30%の値引きをかまして、ようやく日本の定価になるのが気になりました。
しかし、アルゼンチンペソとかいういつ紙くずになるかもしれない紙幣を錬金できたと思えば無問題です笑
この記事では
SONYの最新ノイズキャンセリングワイヤレスヘッドホン 「WH-1000XM4」 を1週間ほど使用したレビューを正直にお伝えします。
開封
年末に給料が振り込まれてすぐに購入した「WH-1000XM4」は1月5日に届きました。
夏になり(アルゼンチンでは10-3月ぐらいが春夏の感覚です)、近隣の大騒音が真夜中(4時まで)でも激しいのでノイズキャンセルが欲しいと思っていました。
そんなところに冒頭の割引30%(日本での定価に相当)が舞い降りてきたので、迷わず速攻で購入しました。
届いた時は嬉しすぎて、仕事中でもパッケージの写真を撮るのに夢中になってしまいました。

あえて撮り直した写真ではなく、その当時の興奮をそのままお届けしたいため、あえてその酷い写真を掲載します笑
まず開封するときに、箱スライドするんかーーいとなりました。
封入品
箱を開けると、WH-1000XM4本体と専用ケース、付属品の充電ケーブル等があります。
以下では、しっかりと時間をかけて撮り直した写真でお届けします。
デザイン
WH-1000XM4のデザインは全体的にプレミアム感があります。
私が所有している他のSONYのヘッドホンに比べると、マット素材やトップ部分にクッションと贅沢感があります。
ゴテゴテとした感じがなく、シンプルなデザインなのが好感です。
プレーンな製品が好きな私としては、こういうシンプルなのは大好物でございます。
WH-1000XM4はオーバーイヤー型に加えて前述のクッションもあり、大きいヘッドホンです。
イヤーカップ
イヤーカップもとてもシンプルで、電源、USB Type-Cの接続ポートやCUSTOMボタンが付いているだけです。
タッチセンターコントロールパネルが搭載されているので、ボリュームの調整や曲のコントロールもボタンなしで操作できるため、これだけシンプルにできたんですね。
左のイヤーパットには感知センサーが搭載されており、ヘッドホンを外したら自動で音楽の再生を止めることができます。
触り心地
ヘッドホントップにはクッションが設けられており、触り心地(着け心地)はいい感じで、頭頂部の負担を軽減してくれるのもプレミアム感があっていいです。
オーバーイヤー型のイヤーカップは大きく、そして触り心地はソフトです。
イヤーカップはパンパンに詰まっているわけではなく、適度なスペースがあり長時間装着しても耳が痛くなりません。
装着感
オーバーイヤー型のヘッドホンは初めて装着したため、最初は驚いたというのが正直な感想です。
耳をすぽっと覆い、最初は違和感がありましたが、それもすぐに慣れます。
そして装着した瞬間に周囲の音が一気になくなるのがわかります。
イヤーパッドは長時間装着しても、耳や頭への負担が少ないのはとても優れた部分なのですが、夏場だと油脂が気になるのも正直なところです。
音質
WH-1000XM4の音質はフラットで、高音も美しく、何の不満もありません。
DSEE Extremeという機能が搭載されており、これがWH-1000XM4を次の次元に引き上げてくれます。
メモ:DSEE Extreme
CDやMP3などの圧縮音源をSBC/AAC/LDACのコーデックでBluetooth再生する際に音質をハイレゾ級にアップスケーリングする機能。簡単に言うと、圧縮で失われてしまった音を再現し、圧縮音源でもハイレゾ級の音質で楽しむことができる。
以前までのワイヤレスヘッドホンは利便性のトレードオフとして、音質が犠牲になりがちでした。
しかし、最近ではそうしたトレードオフの傾向も過去のものになりつつあります。
特に、WH-1000XM4を初めて装着して、音楽を再生した時は「うわっ、ちゃうな」と思いました。
前述のように、装着した時点で周囲の雑音が一気に聞こえなくなります。
その状態で再生するので、音質もクリアかつ、はっきりと聴きとれます。
アプリで音質の調節ができる
SONY headphones connect」をiOSまたはAndroidでダウンロードすれば、WH-1000XM4の音質等を調整できます。
ノイズキャンセリングの最適化や周囲の気圧状態に最適化、イコライザーなどを調整できますので、音質を徹底的に自分好みにカスタマイズしたいならアプリは必須です。
そしてやはり音質とと深く関わってくるのが次に紹介する「ノイズキャンセリング」です。
ノイズキャンセリング
WH-1000XM4の目玉といえば、やはり強力なノイズキャンセリングです。
この強力なノイズキャンセリングとワイヤレスヘッドホンという組み合わせが市場で最もパワフルかつ値段に見合ったものだと判断したため、このWH-1000XM4を購入しました。
WH-1000XM4のノイズキャンセリングの仕組みを簡単に説明して、実際の体感をレビューしていきます。
ノイズキャンセリングの仕組み
WH-1000XM4のノイズキャンセリングは「パッシブノイズキャンセリング」と「アクティブノイズキャンセリング」の2つの機能が組み合わさったものです。
パッシブノイズキャンセリングは、イヤーポッドの密閉性を高めることで、周囲の雑音を物理的に遮断します。
そしてアクティブノイズキャンセリングは、簡単に言うと、周囲のノイズに相反する音を出力することで、音をかき消します。
物理的・ソフトサイドの組み合わせにより、強力なノイズキャンセリングを実現しています。
ノイズキャンセリングが役立つ場面
アルゼンチンは昨年の3月から今でも継続してロックダウン中ですので、飛行機内でのノイズキャンセリングの性能は検証できていません。
しかし、1週間使用して、日常でノイズキャンセリングが役立つ場面は多々あります。
ポイント
- テレワーク中
- 嵐の中
- 近隣住民が真夜中におはしゃぎになる時
ノイズキャンセルの正直なレビュー
ノイズキャンセルの正直なレビューとしては「最高」です。
ヘッドホンから流れてくる音以外はほぼほぼ遮断されます。
テレワークで家族の声が気になって集中できないことがよくありますが、これで解決されました。
クラシックでもロックでも流して作業に没頭できるので作業効率が上がりました。
あとはノイズキャンセルのヘッドホンを購入する動機にもなった真夜中の近隣の騒音も全く気にならなくなりました。
子供が寝静まった後に、集中して勉強したかったのに近隣さんがおはしゃぎなさるので集中できなくてイライラしていましたが、これで無問題です。
勉強の合間にヘッドホンを外してみると、朝3時頃でも陽気におはしゃぎになっている近隣の声が聞こえてきて驚きました。
バカみたいに騒いでいることと、ノイズキャンセリングの性能の高さの2つにです。

最後に、これは本当に昨夜のことですが、雷を伴う激しい雨が降りました。
しかし、ノイズキャンセリングつきのWH-1000XM4を装着していると、この雨の音も全く気になりません。
というより、気づきませんでした。

操作性
WH-1000XM4の操作性は可もなく不可もなく、というのが正直なところです。
音楽再生時にタッチセンサーコントロールパネルを使って、以下の操作ができます。
再生/一時停止 | タッチセンサーコントロールパネルをすばやく2回タップ |
次の曲の頭出し | 前にすべらせて離す |
前(または再生中)の曲の頭出し | 後ろにすべらせて離す |
早送り | 前にすべらせて触れたまま、再生したい位置に来たら指を離す |
早戻し | 後ろにすべらせて触れたまま、再生したい位置に来たら指を離す |
音量を上げる | 上にすべらせて離す |
音量を下げる | 下にすべらせて離す |
音量を連続して変える | 上または下にすべらせて触れたまま指を止め、望む音量になったら指を離す |
2台同時接続(マルチポイント機能)
SONYのワイヤレスは複数台のデバイスに同時接続できないことが不満点のひとつとしてありました。
しかし、WH-1000XM4では2台同時接続が可能です。
スマートフォン、タブレット、PCといったBluetoothデバイスを2台同時接続できます。
これにより、デバイスの切り替えがスムーズにできます。
WH-1000XM4を購入してから「SONY headphones connect」をiOSまたはAndroidでダウンロードして、本体をアップデートすれば利用可能になります。
切り替えはスムーズでいいのですが、電源をいれたときに「Bluetooth connected」のアナウンスの後に「2nd Bluetooth device is connected」のアナウンスがくどくて煩わしいというのはあります。
同アプリでガイド音声をオフにしてても流れるので煩わしいです笑
アンビエントサウンド
WH-1000XM4は周囲の音を聞きたいときのために「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」が用意されています。
アンビエントサウンド起動中は音楽が再生されながらも、周囲の音も取り込むことができます。
アンビエントサウンドをアクティベートする方法は以下です。
ポイント
- CUSTOMボタン
- スピーク・トゥ・チャット
- クイックアテンションモード
- スマートフォンアプリ内操作
CUSTOMボタン
左のイヤーカップに搭載されているカスタムボタンを1回押しすると簡単にアンビエントサウンドモードに切り替わります。
ノイズキャンセルモードに戻すにはもう一度カスタムボタンを押すだけです。
街中で、外の音にも注意しておきたいときはこのカスタムボタンでの切り替えが楽です。
スピーク・トゥ・チャット
WH-1000XM4の新機能として搭載されたのが「スピーク・トゥ・チャット」です。
声を発すると自動でアンビエントサウンドモードに切り替わります。
ヘッドホンを取り外すことなく、他の人と会話をスムーズに始めることができます。
また会話終了後30秒後に、自動で音楽が再生されるため、起動から終了まで一切操作をする必要がありません。
これは素晴らしい機能なのですが、私が音楽に合わせて歌を歌うとアンビエントモードに切り替わるため、個人的にはモードをオフにしています。

クイックアテンションモード
前モデルでも搭載されていた「クイックアテンションモード」は、右のイヤーカップを手のひらで覆うだけで起動できる。
一時的に音楽の音量を下げ、周囲の音を取り込むため、瞬間瞬間で外の音を聞きたい時などに非常に便利です。
イヤーカップから手を話せば、音量が元に戻るため、必要な時にだけ使えて重宝です。
バッテリー
バッテリーはノイズキャンセル機能オンで最大30時間、機能オフで最大38時間と非常にバッテリー持ちがいいです。
実際1週間使い続けていますが、バッテリーの持ちは非常によく、頻繁に充電をしないといけないということはありません。
充電速度も優れており、約3時間でフル充電できます。
急速充電機能にも対応しており、10分の充電で約5時間再生ができるため、充電をし忘れていても10分だけでも充電すれば無問題です。
好きなところ・気になるところ
好きなところ
- ノイズキャンセル
- 音質
- ワイヤレス
- 操作性
- シンプルなデザイン
- 専用ポーチの付属
- バッテリー
気になるところ
- イヤーパットに油脂
- スピーク・トゥ・チャット
- 価格
好きなところは、文句のない音質、ノイズキャンセルの性能といったヘッドホンとしての本質から、デザインやプレミアム感といったユーザーを満足させる要素に、AirPods MAXにはない専用ポーチの付属等です。
専属のポーチ
WH-1000XMシリーズでは専属のポーチが付いてくるのが嬉しいところです。
ケーブルの収納やヘッドホン本体も安全に持ち運びができるのでポイントが高いです。
やはり、いい値段がするのでこういうプレミアム感でユーザーを満足させてくれるのはいいことです。

反対に気になるところは、イヤーパットに油脂(WH-1000XM4に限りませんが)、スピーク・トゥ・チャット、価格です。
イヤーパットに油脂は素材柄、WH-1000XM4に限りませんが、自分が加齢したように錯覚するのでショックです笑
スピーク・トゥ・チャットはオフにすれば問題ありません、今後のアップデートに期待です。
価格は約40000円とヘッドホンにしては高いと感じるかもしれませんが、この音質・ノイズキャンセルをワイヤレスヘッドホンで実装しているので、妥当かと思います。
ただスピーク・トゥ・チャット等の機能を無くしてもう少しだけ勉強していただければありがたいと思いました。
まとめ
WH-1000XM4は「ワイヤレスヘッドホン」で「高音質」、「ノイズキャンセリング付き」という組み合わせに魅力を感じられる方なら迷わず購入してもいいヘッドホンです。
「日常生活の音楽ライフの質をあげたい」、「ノイズキャンセリング機能も音質も重視したい」という方に特におすすめです。
ワイヤレスヘッドホンは有線と違い、作業の邪魔にならないので、本当に便利です。
それでいて音質もいいんだから、もう専門でもない限りは有線である必要はないと思います。
そしてAndroid, iOSどちらのユーザーにもおすすめです。
特にiOSユーザーが期待していたAirPods MAXが少しアレだったので、もう迷わずにストレートに「WH-1000XM4」を購入してもいいとおもいます。
ただし、スピーク・トゥ・チャットみたいにあまり必要性もない機能もあり、必要最低限の機能と操作性があれば大丈夫という方は約8000円ほど安い前モデルの「WH-1000XM3」もありだと思います。